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韓国の伝統酒・焼酎・マッコリのラベルの読み方

韓国のお酒のラベルはハングルで書かれていて一見シンプルに見えますが、「食品類型(식품유형)」「原材料名(원재료명)」「生(생)」といった短い表示の中に、製造方法や保存条件が込められています。焼酎とマッコリ、薬酒・清酒、そして伝統酒の認証まで、ラベルで確認できる情報を順にまとめました。

findsool編集部 · 2026-09-28

まずは食品類型を確認:酒税法上の分類

韓国産のお酒のラベルで最初に見るべき項目は食品類型(または酒種、주종)です。製品名やデザインだけではわかりにくい、お酒の法的な分類がここに書かれています。韓国の酒税法はお酒を大きく酒精(チュジョン、주정)、発酵酒類、蒸留酒類、その他の酒類に分けており、発酵酒類には濁酒(タクチュ、탁주)・薬酒(ヤクチュ、약주)・清酒(チョンジュ、청주)・ビール・果実酒(과실주)が、蒸留酒類には焼酎(ソジュ、소주)・ウイスキー・ブランデー・一般蒸留酒(일반증류주)・リキュール(리큐르)が含まれます。

この分類は、名称と一般的なイメージがずれることがあるので注意が必要です。たとえば、伝統的な方法で醸した澄んだ韓国の酒でも、ヌルク(누룩、穀物から作る伝統的な麹)を一定の割合以上使うと、法的には「清酒」ではなく「薬酒」に分類されます。また、果物やほかの材料を加えた焼酎は、「焼酎」ではなく「リキュール」や「一般蒸留酒」と表示されることもあります。そのため、瓶の表の名前よりも、裏の食品類型を確認するほうが正確です。

食品類型代表的な例ラベルで見るポイント
濁酒マッコリ(막걸리)生/殺菌(살균)の別、流通期限(유통기한)、甘味料
薬酒伝統的な方法で造る澄んだ酒、ハンサン・ソゴクチュなどヌルクの使用、原材料、副材料(花・薬材など)
清酒米で醸した澄んだ酒(日本式の清酒を含む)米の原産地、製造方法
焼酎希釈式焼酎(희석식 소주)、蒸留式焼酎(증류식 소주)原材料名に酒精があるかどうか、アルコール度数
一般蒸留酒・リキュールフルーツフレーバーの焼酎、薬材を漬け込んだ酒など添加された材料、糖類

希釈式焼酎と蒸留式焼酎

韓国のコンビニや飲食店でよく見かける緑の瓶の焼酎は、ほとんどが希釈式焼酎です。連続式蒸留機で穀物やでんぷん質の原料を蒸留し、純度が非常に高いアルコールである酒精を造ったあと、水を加えて度数を下げ、甘味料などを加えて味を調えます。原材料名に「酒精」がいちばん最初に書かれていれば、希釈式焼酎と考えてよいでしょう。酒精の原料の原産地(例:タピオカ、米など)もあわせて表示されていることが多くあります。

蒸留式焼酎は、米や麦などで醸した酒(もろみ)を単式蒸留機で1回または複数回蒸留して造るお酒です。原料の香りが比較的多く残るのが特徴で、安東焼酎のように地域を代表する伝統焼酎の多くがこちらに属します。原材料名には「米(쌀)」「ヌルク」「精製水(정제수)」のように発酵の原料が書かれています。

2つの方式を混ぜた製品もあります。原材料名に「蒸留式焼酎」と「酒精」が両方書かれていれば、2種類の原酒をブレンドしたものです。このように、原材料名の順番と構成を見るだけでも、製造方法をかなりの部分まで知ることができます。アルコール度数は、希釈式がおおむね16〜20%台、蒸留式は20%台から40%台以上まで幅広くあります。

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マッコリ・薬酒・清酒はどう違うのか

マッコリ、薬酒、清酒はいずれも穀物とヌルク(または粒麹=イプクク、입국)で醸す発酵酒ですが、濾し方と原料によって区別されます。

同じもろみから上の澄んだ部分をすくえば薬酒や清酒、下の部分に水を加えて濾せばマッコリになるというように、伝統的には1回の発酵から複数のお酒を得ることもありました。ラベルに「澄んだ酒(맑은 술)」と書かれていても、食品類型が薬酒か清酒かを確認すれば、ヌルクの使い方を推測できます。旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)の茶礼(祖先を祀る儀式)によく使われる製品も、食品類型は清酒であることが多いという点を覚えておくとよいでしょう。

原材料名の読み方:米の原産地と甘味料

マッコリや伝統酒のラベルで最も情報が多いのは原材料名です。原材料はおおむね使用量の多い順に書かれ、主な原料の原産地もあわせて表示されます。

ヒント。 原材料名が「米、ヌルク、精製水」程度と短ければ、甘味料を使わず原料そのものの味を生かした製品である可能性が高いでしょう。反対に、なじみのある甘いマッコリを探しているなら、原材料名で甘味料の名前を確認してみてください。甘さの源が何なのかを、ラベルだけで見分けることができます。

生マッコリと殺菌マッコリ、流通期限

マッコリのラベルには「生」または「殺菌」の表示があります。この違いは、保存方法と流通期限に直接影響します。

生マッコリは発酵中に発生するガスのため、ふたに小さな穴が開いていたり、開栓時の注意書きがあったりすることが多くあります。また、ラベルに製造日(제조일자)も書かれていれば、製造日からどれくらい経ったかによって甘みと酸味のバランスが変わるという点を参考にできます。度数の高い蒸留式焼酎のような蒸留酒は、流通期限の代わりに製造日だけが表示されていることが多くあります。

伝統酒と地域特産酒、代表的な地方の酒

ラベルや販売ページで「伝統酒(전통주)」という表現を目にすることがあります。「伝統酒等の産業振興に関する法律」でいう伝統酒は、大きく3種類です。

つまり法的な「伝統酒」は、古い製法かどうかよりも、誰が、どの地域の農産物で造ったかを基準にしています。そのため、地域の農産物で造ったワインや蒸留酒も地域特産酒として伝統酒に含まれることがあり、反対に、長い歴史を持つ大手酒造会社の製品が法的な伝統酒にあたらないこともあります。伝統酒はオンライン販売が認められているなど制度上の違いがあるため、ラベルや商品詳細ページで該当するかどうかを明記していることが多くあります。

国家無形遺産に指定されている代表的なお酒には次のようなものがあり、いずれも1986年に指定されました。

このほかにも、慶尚北道の安東焼酎のように市・道単位の無形遺産に指定されたお酒や、食品名人が造るお酒などが地域ごとにあります。同じ地名を使う製品でも製造元が複数あることがあるので、ラベルの製造元(제조원)もあわせて確認するとよいでしょう。

ラベルを読むコツとfindsoolの活用法

韓国のお酒のラベルを読むときは、次の順番を覚えておくと便利です。

  1. 食品類型で法的な分類(濁酒・薬酒・清酒・焼酎・リキュールなど)を確認します。
  2. 原材料名で酒精の有無、米の原産地、甘味料を見ます。
  3. アルコール度数と容量を確認します。
  4. 生/殺菌の別と流通期限、保存方法(冷蔵など)を確認します。
  5. 製造元の所在地を見れば、どの地域のお酒かがわかります。

デザイン重視のラベルや筆文字の商標のように名前が読みにくい場合は、findsoolお酒検索が役立ちます。ラベルの写真を撮るとAIがお酒を識別し、名前、種類、産地、予想価格帯とラベルにまつわる短いストーリーを表示するほか、名前で検索することもできます。ログインすると、確認したお酒をメモや評価と一緒にMyセラーに記録でき、よく検索されたお酒は公開ランキングで見ることができます。表示される価格は推定値で、findsoolはお酒を販売しない情報サービスです。

ラベルが読みにくいときは、写真1枚で確認してみてください。

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